生はちみつPasakaの養蜂家・アルヴィダスさんの訪問記(2013年の冬)
Pasakaがお店をスタートさせてから今年で10年になります。本当〜に細々とはじまったお店ですし、途中リトアニアに暮らしている時期は半冬眠状態のお店でしたが、皆さまの支えあり、こうして10年を迎えるこ
3代続く養蜂家のアルヴィダスさんは『ミツバチが健康であること、そしてハチが暮らす自然環境が健全であること。』 というこだわりのもとに人里離れた手付かずの森や野原の自然保護区に昔ながらの方法で巣箱を設置しはちみつを収穫しています。
時には特別な地図を片手に徒歩で人が立ち入らない森の奥深くまで分け入り1つ1つ巣箱を設置します。また自然がそのままに残る自然保護地区の特別な場所に設置することもあります。このように常にミツバチの生態やミツバチが住む自然環境がベストな状態であることを意識し100%天然のはちみつを採取しています。
ミツバチが一生懸命採ったはちみつを人間がおすそ分けしていただくという考えから、またミツバチが元気に過ごしてほしいという考えから全てのはちみつを採取するのではなく、巣箱にもたくさんの蜜を残しており、1つの巣箱からの採取量は限られています。(多くの養蜂家の場合、生産性の問題から、全て蜂蜜を採取しミツバチたちには砂糖水などを与えることもあります)
大量生産をしていないアルヴィダスさんのはちみつはリトアニア国内においてでさえも、お店やスーパーなどで流通・販売されていることはまずありません。
またハチミツの様々な効能を完全に生かすべく、加工(40度以上の加熱・添加)がなされていない酵素が100%活きた『生はちみつ』です。
特別な条件の中での採取のため、毎年限定数でしかお届けできないスペシャルな『はちみつの概念を変える』、クリーミーな食感と豊かな味わい・香りを存分にお愉しみ頂き、日々の暮らしのなかでご賞味ください。
古来より、リトアニアの人々は蜂の集団性や神秘性とともに生き、蜂を崇めてきました。蜂は人間の言葉を理解し、人の人生に影響を与えることができると信じられてきました。自然崇拝の時代に崇拝されていた自然神には蜂に関係するブビラスとオウステーヤという夫婦の養蜂と蜂の守り神もいます。オーステヤは出産と新婦の守り神でもあり現在でも女性の人気の名前です。
リトアニア語で「bitė」は「蜂」を意味する言葉ですが、そこから派生した「bičiulis」(ビチューリス)という表現があります。これは「蜂の仲間」という意味ですが、他にも人間同士の「親しい仲間」意味する言葉として日常的に使われています。またリトアニアの人々は蜂が死んだときには敬意を表して、人間に用いるのと同じ「miršta」という「亡くなる」というニュアンスの表現を用いることからもわかります。(普通の動物に対しては「gaišta」という単に「死ぬ」というニュアンスの表現を用います。)
1529年に発行されたリトアニアの法律全書にはすでに蜂の相続や寄贈に関する法律や蜂に関する刑(盗み)などがるされており、蜂が人々の暮らしにいかに重要で密接な存在だったかが伺えます。
Pasakaがお店をスタートさせてから今年で10年になります。本当〜に細々とはじまったお店ですし、途中リトアニアに暮らしている時期は半冬眠状態のお店でしたが、皆さまの支えあり、こうして10年を迎えるこ
Pasakaに毎年美味しい生蜂蜜を届けてくださっている養蜂家のアルヴィダスさんと奥様のエディタさんは、私が信頼し、最も尊敬する方の一人です。長いお付き合いの中で、いろいろなお話を伺ったり、教えてもらっ
アルヴィダスさん一家の蜂蜜は、珍しい植物や鳥類が豊富な自然保護区や人里離れた森や野原で採取されています。この地域は欧州連合の「Natura2000」という自然を保護するための地域としても登録されており、リトアニアだけでなくヨーロッパ全体としても保護してゆく地域に指定されているほどの貴重な自然区です。なだらかな丘が連なる地域で、30の小川や50の湖に囲まれており、それらの沼地や森は氷河期に形成されています。沼地には鳥たちや様々な野生動物たちが生息し毎年秋には数千羽以上の渡り鳥が南下する途中でこの地域に飛来し、その中には絶滅危機に陥っている珍しい黒鶴や黒いコウノトリもいます。こういった非常にユニークな自然環境は養蜂にも非常に適しています。この地域で採取された蜂蜜の味と香りの豊かさや多様性、色味などはプロの養蜂家たちも驚くほどです。
アルヴィダスさんのはちみつは、酵素が破壊されてしまう高温での加熱処理や濾過(フィルター加工)を一切していないためビタミンやミネラル、酵素、抗生、フラボノイド、天然の酸などが損なわれずにそのまま残っています。
また、春、夏、秋と3種類のはちみつを取り扱っておりますが、それぞれの季節に花からミツバチが集めてきた蜜なため、風味や味が微妙に異なります。日本のお客様に説明すると、季節ごとに味が違うの!?と驚かれることもあります。気候条件、採取地点などにより毎年少しずつ色味や味は異なりますが、基本的には明るいクリーム色の爽やかな甘さの食べやすい蜂蜜です。お口の中でいろいろな植物や花の風味や香りが重なり合い、複合的なお味がお楽しみいただけます。普段から蜂蜜をあまりお召し上がりにならない方にも蜂蜜がお好きな方にも大変おすすめです。
お茶に蜂蜜を加えると柑橘の香りがふわっとひろがり、フルーティーな味わいをお楽しみいただけます。特にハーブティーには蜂蜜がよく合います。ただし40度以上のお湯に蜂蜜を入れますと酵素が破壊されてしまいますので十分に冷ましてから入れてください。
トーストやバケットにとてもよく合います。手作りドレッシングの甘みとしてお砂糖がわりに。
クリームチーズと合わせると、チーズケーキのような濃厚さを味わえます。ヨーグルト、チーズもよく合います。
輪切りのレモンや生姜の千切りなどを漬け込むと美味しい「はちみつレモン」や「生姜はちみつ」のシロップができます。
一人一人のお客様に蜂蜜と一緒に特別な絵ハガキを送りいたします。どんなハガキが届くかお楽しみください!!!